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翌日・・・ 今日は大学の授業がない日だったので、お兄ちゃんと一緒に出社をする。 オフホワイトの少しオーバー気味のシャツに、ピンク色のレースのタイトスカート、そこに薄いグレージュのジャケットを羽織った。 黒髪の長い髪の毛は、ストレートにセットをして毛先だけ少し内側に巻いた。 いつもより少し高めのヒールを履き、お兄ちゃんと腕を組んでピッタリとくっつき会社の最寄り駅を出た。 「りーちゃん、会社に着くから・・・そろそろ離れてね・・・。」 「嫌・・・っ!!」 「会社の人に見られると・・・色々と言われるから・・・。」 お兄ちゃんが困った顔で笑っていて、その笑顔を見上げながら聞く。 「何て言われるの?」 「何てって・・・その、りーちゃんはまだ大学生だし・・・。 小さな頃から、一緒に育ってるし・・・。 りーちゃんは・・・凄く可愛いし・・・。 結構、色々と言われるよ?」 「色々って? エッチなことしてるでしょって?」 お兄ちゃんの腕をギューッとしながら聞くと、少し無言になり・・・。 「そんな感じのことも・・・。」 「してるよって言えばいいじゃん。」 「・・・言ったらダメでしょ、りーちゃんが変な目で見られる・・・。」 「自分の心配じゃなくて、私の心配してくれるんだね。」 「僕は昔から、変な目で見られるのは・・・慣れてるから・・・。」 「そんなの私だって慣れてる!!」 そう答えから、2人でどっちの方が変な目で見られていたかの言い合いをしながら会社に向かった。
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