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翌日・・・
「おいこら、理子!!!」
また朝、お兄ちゃんがノックもなしに“お兄ちゃん”の部屋にズカズカと入ってきてお兄ちゃんと抱き合っている私の腕を引っ張ってきた。
そんな最悪な起こし方をされ、お兄ちゃんを睨み付ける。
そんな私を・・・お兄ちゃんは下まで視線をチラッと移してきて・・・
「お前、毎回そんな格好で兄貴の部屋に入って煽ってるんじゃねーよ!!」
「煽るでしょ!!
私はお兄ちゃんが好きなの!!」
「少しは兄貴の気持ちも考えろ!!
そんな格好されて煽られてたら、それはやりたくなるだろ!!」
「その為にこの格好してるに決まってるでしょ!!
お兄ちゃんって女心が本当に分かってない!!
そんなんだから顔は良いのに彼女出来ないんだよ!!」
「うるせーよ!!
お前の大大大好きな方の“お兄ちゃん”も、彼女いねーだろ!!」
お兄ちゃんからそう言われ、私はムカつきすぎてお兄ちゃんの胸を力いっぱい両手で押した。
当たり前だけど何も動かないお兄ちゃんにそれでも睨み付ける。
「お兄ちゃんに彼女が出来るとか言わないでよ!!!
そんなのお兄ちゃんにはいらないの!!!
私がいるからいらないの!!!」
そう叫ぶ私を、お兄ちゃんは怖い顔をしながら見下ろしてくる。
「お前は妹だろ!!!
でも幸い血が繋がってない兄貴が相手だろうが!!
それならちゃんと男としてこいつを見てやれ!!!
“お兄ちゃんお兄ちゃん”いつまで言ってるんじゃねーよ!!!」
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