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「鮫島君・・・。」
お兄ちゃんにまた口を開こうとした時、“お兄ちゃん”が私のお兄ちゃんのことを“鮫島君”と呼んで、ベッドから立ち上がった。
そして・・・
「最後までは、しないから・・・。
それは、絶対にしないから・・・。」
そんな・・・
そんな、悲しすぎることを言って・・・。
「でも、それ以外なら・・・。
りーちゃんが望むことは、したいから・・・。」
そんな“お兄ちゃん”の言葉に私はショックを受けていると、“お兄ちゃん”は優しい顔で私に笑い掛けてきて・・・
「僕が・・・りーちゃんにとって、“お兄ちゃん”なのは知ってるから・・・。
彼氏とか、男とか、そういうのじゃなくて・・・。
“お兄ちゃん”なのは、分かってるから・・・。」
そんなことを言ってきて・・・
私は、泣いた。
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