作戦会議

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作戦会議

 ふとした瞬間に昨日の行為を思い出して口元が緩んでいる。  まさかライナーと交尾をする日がこようとは思わなかった。  気持ちが良すぎて何も考えられずにライナーにしがみついていた気がする。  思い出すだけで顔から火が出ているのではないかというくらいに熱い。  獣人は交尾を恥ずかしがらない。だけどエメはあまりに慣れないことだけにこういう反応をしてしまうわけだ。 「ライナー先生の、まだ入っているような感じがする」  後孔が疼いて、少しでも触れたらすぐに感じてしまいそうだ。 「ライナー先生が俺と一緒だったの、嬉しかったな」  ライナーのを見たのはいつぶりか。人の子のアレは無防備で不安になるが、戦闘モードに入ったらかなり強かった。 「またしてくれるかな……て、貪欲になるなよ俺」  我慢ができないと言っていたから発情がきて誰でもいいからしたかっただけかもしれない。それでも相手に選んでもらえたことが嬉しいという気持ちが勝ってしまう。心から愛されなければ虚しいだけなのに。  両頬を叩くと予想以上に大きな音が出てしまい、その音に驚いてかルネが顔をのぞかせた。  この頃はひとりが会計を担当し、ひとりが雑用をこなしつつ空いた時間にエメの元でパンつくりを学んでいた。 「どうしたんですか」 「ごめん、気合を入れていたところ」 「そうだったんですね。でも手加減してくださいね。頬が真っ赤です」  労わるように両頬を撫でるルネに、ありがとうと告げて頭をなでた。 「あの、エメさんはライナー先生と番になりたいと思わないのですか?」 「んっ!」  いきなり何を言い出すのか。  昨日の痕跡は残っていないはず、だよなとおしりを押さえながらルネをみる。 「どうしてそんなことを言うの?」 「エメさんがライナー先生のことを好きなのはわかっていますがライナー先生もですよね」  やはり昨日の匂いが残っているのだ。
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