6人が本棚に入れています
本棚に追加
プロローグ
俺は高校に入学して、”その人”に出会った。
最初は窓越しに見かけた。美しい金髪が印象的だった。
肩まである長い髪が、風になびく。
「大丈夫か?」
――見返り美人。
って!
「サイズがおかしい!!」
「は?」
俺、一ノ瀬猛(いちのせ たける)を庇ってくれた”その人”は、声と肩幅がイメージと違っていた。
恋のきっかけなんて、こんなものだ。
そして、この恋は、気づくのにとても時間がかかってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!