感情から書く脚本術 カールイグレシアス著 島内哲郎訳

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物語や場面に勢いを与える最もパワフルな、とっておきの技 キャラクターが知らない情報を知らせることで観客を優位に立たせるー劇的アイロニー、ドラマ的皮肉として知られるテクニック キャラクターが間違った判断をするのではないかとヤキモキさせることができる。 例)読者だけが知っている レストランで座っている二人、足もとに時限爆弾。 アパートで待ち伏せしている殺人者 味方と思わせて実は敵という情報 応用として、その逆。キャラクターは知っていて、観客は知らない。 キャラクターの動機や行動がわからないことで生じる謎によって秘密が明かされることを待つ期待感 さらに応用として、キャラクター間の誤解を読者だけが知っている。この仕掛けは、喜劇によく使われる。 あー、アンジャッシュのコントね。by出雲 悲劇では誤解が死をもたらすーロミオとジュリエット 読者は手を出すことができないもどかしさに無力感を覚えながらも物語にのめり込む。 ホラー映画でも使う。 家の中に殺人者がいて、犠牲者は気づかない さらに応用。欺きー読者だけが知っている。 欺かれたキャラクターは、手遅れになる前に気づくのか?危害が降りかかるのかと読者はハラハラする。
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