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「おとんっ!」
その時チイチイ弟も飛んで来た。
それを見てしまうチイチイ弟。
そしてそしてチイチイ弟は激しい怒りの炎を体に迸らせる。
「おんどりゃあああぁっ!!何してくれとんじゃああぁ!!!」
チイチイ弟は雄叫びを上げて拳を振り上げる。
イーダはぶち込まれてぶっ飛んだ。
その時の衝撃で薬の効果は切れるがチイチイ弟は見逃さず我を失ってイーダに馬乗りになる。
「お前はもう容赦せん!一度ならず二度も変な事しやがって!!」
チイチイ弟はイーダをタコ殴りにしようとする。
チイチイ父がそれを止めた。
「やめえチイチイ弟!ワイが悪いんやこれはっ!」
「おとん…」
チイチイ弟は我にかえる。
「すまんなイーダはん…」
「ごめんなさいごめんなさい…」
我に返ったイーダはなんて事してしまったんだと罪悪感に襲われてチイチイ父とチイチイ弟に謝りまくる。
チイチイ父は優しい眼差しを向ける一方チイチイ弟はギッとイーダを睨みつけていた。
「帰るで、チイチイ弟…」
「二度とワイらに顔を見せるなよっ!」
チイチイ弟はイーダにそう吐き出した後チイチイ父について行った。
イーダはその場で泣き崩れた。
あぁ僕はこの世界でも同じ過ちを犯してしまった。
どの世界でもこうして嫌われていくんだ。
イーダは自信を無くしてしまう。
そして暫くは引きこもり仕事にも行かなくなった。
正義と優しさの塊のチイチイ父もあの件があってからイーダを避けるようになっていた。
ただ虚しく時ばかりが過ぎていく。
そんなある時イーダの携帯にある通知が届いた。
それはチイチイからのものだった。
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