学校卒業後

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イーダはファウストがいるとされる伝説の木のところに行ってみた。 その通り、彼はいた。 イーダは心の中で「彼はちゃんと答えてくれるのだろうか?」と言う不安があった。 でもでも、話しかけない事には始まらない。 「僕と友達になってよ」イーダは勇気を振り絞ってファウストに話しかけた。 しかし、同族嫌悪と言うのだろうか。 「ケッ!誰がお前なんかと仲良くするかよ!」 ファウストはイーダを口汚く罵ってしまう。 彼はとりつく島も無いと思い去って行った。 おおよそ予感はしていたので嫌われてもどうでも良かった。 しかし後になって、ファウストはマユカと結ばれたと知る。 イーダは腹立たしい気持ちでいっぱいだった。 僕のことは口汚く罵ってきたのにな。 仕方ないアイツはそう言う奴だ。 そのうち罰に当たるだろう。 思いっきり仏教信者の家系だったので因果応報説を信じていたイーダは。 相変わらず青春もくそもない高校時代だが見事イーダは高校卒業まで休まずに耐えまくった。
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