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プロローグ
うふふ、みなさんこんにちは。森口さやです。あなたにお会いできて嬉しいわ。
あら、誰もわたしに会いたくない。そんなはずはないと思うわよ。だって、そこのあなたもそこの君も一つくらい恨みや憎しみがあるはずよ。
わたしがあなたの代わりにその人達を懲らしめてあげるわよ。
わたしは全身鏡の前に立ちにっこりと笑う。上下紫色のスカートスーツに身を包み横幅も縦幅も広いアーモンドアイの目にブラックのアイライナーを引き赤リップをたっぷり唇に塗る。
うふふ、自分で言うのもあれなんだけれど、わたしは黒髪美人だ。赤リップが似合っているわ。
ねえ、わたしにこっそり教えて。あなたがどん底に突き落としてやりたい奴のことを……。
あら、失礼、美人なわたしがこんな野蛮な言葉を使うとびっくりしてしまうわね。
わたしはにっこりと微笑みを浮かべた。わたしの笑顔はあなたの憎む人達を恐怖のどん底に突き落とすかもね。そして、あなたも…。うふふ。
恐怖があなたの恨む人達とあなた自身に待っているかもよ。そして、あなたの愛する人も……。
さやカフェへようこそ。さやさんはあなたの味方よ。それとも? うふふ。なんてね……。うふふ。
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