11人が本棚に入れています
本棚に追加
離人症・現実感消失とは
MSDマニュアル家庭版
『離人感・現実感消失症』より抜粋
(離人症・現実感消失症について詳しく解説された本がないため、該当サイト参照)
『離人感・現実感消失症では、身体または精神から自分が切り離されたような感覚が持続的または反復的にあり、自分の生活を外から観察しているように感じること(離人感)、自分が外界から切り離されているように感じること(現実感消失)があります。
・通常は強いストレス、特に小児期の情緒的虐待やネグレクト、その他の大きなストレス(身体的虐待の経験や目撃)が引き金となって発症します。
・症状のために患者が大きな苦痛を感じているか、家庭や職場で本来の役割を果たすことが困難になっています。
離人感・現実感消失症は一般人口の約2%に発症し、男女の割合は同程度です。
幼児期または小児期中盤に発症することがあります。
症状。徐々に現れる場合もあれば、突然現れる場合もあります。症状の持続期間は、ほんの数時間の場合もあれば、数日、数週間、数カ月、数年にわたる場合もあります。
離人感と現実感消失の片方だけが生じる場合もあれば、両方が生じる場合もあります。しばしば症状が悪化と軽減を繰り返します。しかし、重症の場合には、症状が同じ強さで数年間、場合によっては数十年にわたり続くこともあります。』
●離人感の症状
(私の該当症状を抜粋)
・自分の体、精神、感情、感覚などから自分が切り離されているような感じがします。また現実感がない。
●現実感消失の症状
(私の該当症状)
・外界(人、物、あらゆること)から切り離さているように感じられ、外界のことが現実ではないように思えます。自分が夢や霧の中にいるかのように(中略)周囲から隔てられているかのように感じることもあります。
これらの症状は、ほぼ常に強い苦痛の原因になり、それを耐えられないと感じる人もいます。また多くの患者は、これらの症状が現れたのは、脳に回復の望めない異常が起きたからではないかと心配します。自分が本当に存在しているのか不安になったり、自分の知覚が現実のものか繰り返し確認したりする人も多くいます。
ストレス、抑うつや不安の悪化、新しい環境、刺激が多すぎる環境、睡眠不足などによって、症状が悪化することがあります。患者は自分の症状をうまく説明できず、正気を失いかけているのではないかと恐れたり、正気を失ってしまったと思い込んだりすることがよくあります。しかし、自分が切り離されているような体験が現実のものではなく、ただ自分がそう感じているだけであることを、患者は常に認識しています。このような認識があるという点で、離人感・現実感消失症は精神病性障害とは区別されます。
最初のコメントを投稿しよう!