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「あ…ん、ようくん…、ま…って…っ」 「ごめん、待てない…」    噛みつくようにキスをされて、必死で耀くんの背中にしがみつく。  12月ももう終わりが近いのに身体中熱くて熱くてたまらない。  繋げた身体を揺さぶって、耀くんが僕の首筋に唇を這わせた。  キツく吸われて背中が反る。 「あ…、も…、だめ…っ」 「中すっごい…。も、俺もやばい…っ」  耀くんの腰に脚を絡めて、その広い背中に爪を立てた。    すきすきすき  ずっとこうしてたい。ずっと抱かれてたい。  だってクリスマスだもん。  今日は朝1番でチキンとケーキを受け取りに行った。どっちも耀くんが予約してくれてて、もう支払いも終わってた。  11月も12月も、なんか耀くんはバタバタしてて、土日はいっつもどっちか1日しか会えないぐらい忙しかったのに、いつの間に準備してくれてたんだろう。  そのケーキもチキンも今は冷蔵庫に入ってる。  チキンなんかまだホカホカだったけど、耀くんが「いいや、入れちまえ」って入れてしまった。  ケーキもチキンも後回し。  それよりもまず抱き合いたい。僕たちはいつだってお互いに飢えている。    好きで好きで大好きだから  ぐいぐいと腰の奥を突かれて、あっという間に頂点に達してしまう。2人の身体の間で飛び散った白濁が流れていく感触がした。 「…あ、あ、ようくんようくん…、も、いっちゃった…から…っ」  これ以上は、あたまへんになる。 「もちょっと…。うわ、すっげいい…」  でも耀くんは僕を揺さぶり続ける。  きもちいい、きもちいい、きもちいい…っ 「あ、んっんっ、や、…また、またいっちゃう…っ」 「ははっ、めちゃくちゃ可愛いな、碧。いくの?」  耀くんの顎から僕の胸に汗がポタポタ落ちてくる。  その感触も、耀くんが笑うのも快楽のスパイスになる。 「あ、あ、あ…、いくいく…っ」  身体が、頭が痺れて、もう戻れない。  浮かび上がるような感覚がして、意識が途切れた。  ふっと目が覚めたら、目の前に耀くんの綺麗な顔があった。 「気付いた?碧」  耀くんのベッドの中、隣に寝そべった耀くんが僕の頬を撫でる。  …耀くん、格好いい… 「あんなにすぐ落ちるとは思わなかったから驚いたよ」  くすっと笑った耀くんが、僕の首の下に腕を通して僕をぎゅうっと抱きしめた。  素肌の感触。あったかい耀くんの身体。 「…だって…」  気持ちよかったから… 「ああもう、ほんと可愛いなぁ、碧は」  もう誰にも見せたくない、なんて言われてますます体温が上がる。  僕を抱きしめる耀くんが、何度も何度も頭を撫でてくれる。  頭を撫でて、撫でながら時々キスをする。額に、頬に、唇に。  …また、火着いちゃいそ… 「あ、そうだ耀くん」 「ん?」  プレゼント渡さなきゃ。
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