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『あやと…もういいんだよ。』そう言いたいのに、声が出ない。書いて伝えたいのに、起き上がる力も,ペンを持つ力もない。もう自分はダメだ。直感的にそう感じた。
「もしかして、、、さ、ストレス性かな、、、声。しんどいよね、伝えたいのに伝わらないの。ゆっくり言ってくれたら、口の動きでわかるから。心配しないで。」
『もう、、、ダメなの』七瀬の口の動きを、あやとがじっとみつめる。
『しんどいよ。辛いよ。むりだよ…』
「ななせっ…だめだよ、俺と一緒に生きてくれないと。別荘建てるんでしょ。2人でっ…病院開くんでしょ。七瀬じゃないとっ…いやだよ…俺っ」
『ごめんね』これが出ないのがもどかしい。
(ヒューッ ゲホゲホっ 普通に息をしないとと思うのに、できない。苦しっ…
ピピッピピッ…ピピッピピッ…七瀬に繋がっている心電図測定器が警告を鳴らす。
え、やだよ、七瀬?ななせ?
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