side郁斗

3/3
前へ
/40ページ
次へ
ご飯を全然食べようとしなかった七瀬。自分が死ねば周りが幸せになると信じていた七瀬。 全てにおいて自分は後回しだった。自分の担当の患者さんが1人でも多く健康に暮らせるようにと奔走し、救えなかった時は自分のことのように泣いた。末期だと宣告され、半ば諦めかけていた患者さんをサポートし、宣告されていた半年という余命よりも2年も長く生きられたと感謝しながら亡くなった患者さんに七瀬は、生かしてあげられなくてごめんなさいと泣いた。 そんな七瀬が,なぜ死ななければならないのか。 俺は毎日七瀬のことだけを考え、後悔を背負って、生きていこうと決めた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加