side郁斗

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後輩が話しかけてきた。明日の学会の発表のことについてだ。 「先輩‼︎お疲れ様です。明日のことなんですけど…(ピリリリリリッ」 「櫻井ごめん。電話だ。 {もしもし?七瀬どうした?}」 {あ…や……(ゲホゲホッ ゴホッ…オェ…ゲホッ  あや…と、助けて…息っが…(ウッ ゲホッ  血…が…(ゲホゲホッ  } {っっ!   七瀬!聴こえるか!?今どこにいる!?深呼吸して!周りになにが見える⁉︎ 七瀬っ‼︎七瀬‼︎} {え…と、、、(ゲホッ ゴホッ ゴホゴホッ  さ…んかい…の…} {3階⁉︎ 内科の入院棟の3階か⁉︎} {うん…(ゴホッ ゴホゴホッ  うぁ…ハッ はぁー、はぁー、、、、} {七瀬⁉︎しっかりしろ!今向かってる!} 電話越しでもわかるほど七瀬はしんどそうだった。血が…と言っていたような気がするが、気のせいであると信じたい。
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