side郁斗

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七瀬の元に行くため廊下を走っていると先輩に会った。 「岩谷先輩お疲れ様です!七瀬が倒れたみたいなので一緒に来てもらっていいですか?あと看護師さんもいると助かります‼︎」 3階に着くと、七瀬が患者さんの病室の扉の前で血溜まりの中横たわっていた。 「七瀬‼︎七瀬っっ‼︎」 いくら揺すっても七瀬は動かなかった。吐いた血が七瀬の気道を塞いでいるのだと気づいた。 「七瀬、一回体横向けるな、よいしょ、息できるか…」 七瀬が少し咳き込んだ。 「結城先生!わたしが片付けておくので綾坂先生を運んでください‼︎」 沈黙を破ったのは看護師さんだった。 「ありがとう」 そしてあやとは七瀬をお姫様抱っこした。 「かるっ…こいつご飯食べてるのか?」 七瀬はあり得ないくらい軽かった。そんなことは言ってられないのであやとは七瀬を診察室へ運んだ。 ベットにおろし少し横を向かせると七瀬がまた咳き込んだ。 「七瀬?七瀬!大丈夫か!?」 でも七瀬は起きない。 少し眠らせることにした。
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