つれづれなるままに「比」暮らし

マニラのクリスマス

　まず、男女でペアを作る。何組かでチームにする。スタートの笛の音で男性は風船を息で膨らませ、女性が吹き口を結び、男性が結び目を咥えて仰向けになる。女性は男性の顔の上の風船を、お尻で割る。
　ぼよん！　ぼよん！　ぱあん！　きゃー！　きゃー！
　それを繰り返して、早く全部の風船を割ったチームが優勝。

　フィリピン人、大盛り上がりの大興奮。プレイヤーはみんな本気だし、ギャラリーは野次と拍手と大歓声ですごい熱気。
「いけいけー！」「勢いつけてぶちかませー！」「ロ・イ・ズ！　ロ・イ・ズ！（←景品）」

　お、おぉ……😅

　次！

　チームを男性と女性に分け、それぞれ列を作る。男性は椅子に座り、内股にバナナを縦に挟む。スタートの笛の音で男性は股に挟んだバナナの皮を剥き、女性は自分のチームの男性のもとへ走り、手を使わずにバナナを食べ切る。それを人数分繰り返して、早かったチームが優勝。

　フィリピン人、大盛り上がりの以下略。

　やめんかーーい！！🤣

　クリスマスパーティーは、家族全員が招待されるイベント。もちろん、子どももみんな来てます。見てます。日本人家族、ドン引き。
　そんなこと、お構いなしなのがフィリピン人です。だって、そういうのを見て育ってきてるからね！

　普段よりばっちり化粧して、髪を巻きドレスを着て、半年分くらいの笑顔(スマイル)を消費し、持ちきれないほどのプレゼントや景品を抱え、眠ってしまった子どもたちを担いで、運転手つきの自家用車で深夜に帰宅するまでがマニラのクリスマスパーティー。

　コンプライアンスもセクハラもパワハラも性的搾取も教育的配慮も忖度もない、一夜の無礼講。

　夢みたいに楽しかったです。いや、マジで。
　楽しかったと、毎年楽しみにしてると、言えるようになるんですよね、うん、5年も住めば（笑）。