5

3/3
前へ
/19ページ
次へ
「・・・ぷっ」 その静寂を破ったのは、隼人だった。 少し吹き出したかと思うと、けらけらと笑いだした。 「冗談だよ。忘れてないから安心しろって」 屈託のない笑顔で隼人は言った。 「ドッキリだよドッキリ。ゲーム返す約束なんてしてないよ。なんやかんや言って忘れ者の話マジで信じてるじゃん」 どうやら自分はからかわれたのだ。そう気付いた瞬間、僕の顔は火がついたように熱くなった。 「びびったぁー」 「今の顔めっちゃ面白かった。写真撮りてぇー」 「ひど!やめてよー!」
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加