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番外編27：試練の時だよ！本当の自分と向き合えるかな？（初代×犬）
番外編27：試練の時だよ！本当の自分と向き合えるかな？（初代×犬）
-------旅の途中
魔王討伐直前、元素精霊との契約試練（サブイベント）
クロノス「へぇ、ここまで辿り着くヤツが居るなんてね！おもしろーい！」きゃきゃっ
初代「っはは！久々に強い敵じゃねぇか！！おいっ、犬！テメェは後ろに下がってろ！ぜってー手ぇ出すなよ！コイツは俺一人でヤる！」
犬「は、はい！（この敵は！！歴代ソードクエストシリーズに登場する時空の力を司るクロノス！うわぁっ！アガる！最高！）」シリーズファン歓喜！
クロノス「ふーん、お前…初代勇者なのに、物凄い業を背負ってるねぇ。後ろのヤツも色々と時空を捻じ曲げた存在だし。面白いね」
初代「あぁ？御託はいいからかかって来いや！」
クロノス「さぁて、試練の時間だ。勇者。お前は本来の自分の姿に堪え切れるかな」
犬（うおおお！凄い！これを生で聞けるなんて……死んだけど、生きてて良かった！）
初代「何する気かは知らねぇが、こっちから行かせてもらうぜ！」バッ
クロノス「時空の狭間よ、この者を在りし日まで運べ！時空転移！」
犬「（詠唱がそのまんまーー！）へ？これって……」
初代「っは！？なんだコレ！」ひゅん
忽然！
犬「え？えっ？初代様！？」
クロノス「本当の自分と向き合ったらすぐに帰ってくるよー！どうなるか楽しみだねー！」
犬「えーーー！？」
〇
初代「いっててて。クロノスのヤツ、一体何しやがった？つーか、ここはどこだよ？どっかの城？」
テテテテ
初代「っ！敵か！」ばっ！
？？？「う？」
初代「なんだよ……ガキか。驚かせんじゃねぇよ」
？？？『しょだいさま、だっこ』ぴた
初代「は？あ、なんで。お前、俺の事……犬みたいに」
？？？『っ！いぬのとこいく！いく！』
初代「犬？まさか、アイツもクロノスから同じ技を食らってんのか？」
？？？『しょだいさま、だっこ』
初代「…つーか、何だ？お前は迷子か？親は？」
？？？『いぬ』
初代「はぁっ（話になんねー。コレだからガキは嫌いなんだよ）」
？？？『だっこだっこだっこだっこだっこだっこだっこ！』
初代「あーもう。わかったわかった。よいしょ。おら、親はどこだ？」
？？？『むこう』
初代「あいあい」
スタスタ
初代（ここがどこかは親の方に確認するか）
？？？『いぬいぬいぬ』
初代（…クロノスは時空の精霊。時代が違う可能性が高い。もし、犬も飛ばされてんなら一緒に回収して帰る方法を探さねぇと）
？？？『いぬいぬいぬ』
初代『……犬、か』
〇
むこうの部屋
犬『ふ、ふ、二人目ですか？』
初代『ああ、二人目だ』ドン
犬『えっと、まだご子息様も、お小さくあられますし……』オロ
初代『アイツにはそろそろ下を作ってやらねぇと。長男の自覚が足りねぇ（ずっと親離れ出来ずに家に居座られても困るんだよ）』
犬『…う、ぅ。ふ、二人目（子供が出来たら、またつわりが。それに、またあの痛い出産に堪えなきゃいけないのか…）』俯
初代『…嫌なのか？』
犬『っ！いえ！（初代様の決めた事に逆らおうとしてしまった……！）あ、あ、あの。い、いやじゃ、ありません！』
初代『……嫌なんだな？』
犬『いいえ！そんな事は！すみません！すみません！』土下…
初代『土下座すんな』ぐいっ
犬『っ！』
初代『正直に言え。嫌なんだろ？』
犬（ブンブンブン！！）
初代『……犬、もう俺はお前に命令しないと“あの時”誓った。だから、俺にはお前の本心を聞き出す術が、もうねぇ』
犬『……へ？（あの時？）』
-------これ以降…俺の返事に『はい』と答えなくていい。何を言ってくれてもいい。今回までは、『はい』と言って、ください。
※【勇者ヒスイは石化した！】参照
犬『っ！』バッ
初代『……』俯
犬『初代様…』
初代『だから、推測する…お前は子供を作りたいと思っていない。キツそうだったからな。仕方ねぇだろう。妊娠したら、俺の出来る事はほぼ無くなる。役立たずだからな』
犬『あ、う…』
初代『…お前には断る権利がある』
犬『…』俯
初代『…いや、この言い方もズルいな』
初代『この話は忘れてくれ。聞かなかった事にしろ』
犬『へ？』
初代『犬、今日のメシは何だ？』
犬『あ、あの…えっと』
初代『俺はせがれを連れてくる』
犬『あ、いや、あの…』おろ、おろ
初代『あぁ、あと。なんかザコとヒーラーがコッチに来るらしいぞ。手紙が来てた。あとでお前にも見せる』
犬『あ、あ、そう、なんですね』
初代『ああ、また騒がしくなるだろうな。あー、めんどくせぇ。何しに来るんだか』
犬『は、はい』
初代『じゃ、せがれ探してくるわー』クルリ
犬『っ！あ、あ……初代様！』
初代『あ？何だ？』
犬『あ、あの……俺』
犬『二人目、欲しいです！』
初代『……無理すんな。あれは俺からの提案だ。命令じゃない。お前は自分の意思を伝える訓練をしろ。嫌な事は嫌と言っていい。まだこれから先長いんだ』
犬『お、俺は……痛いのも、気持ち悪いのも、いやなんですが』
初代『だろうな』
犬『で、でも』
犬『初代様との子供は、いくらでも、ほしいです！』吐露！
初代『っ！』
犬『お、おれは、引きこもりの、陰キャ、で、外は、きらい、ですが。家族は、すきでした！』必死！
初代『……』
犬『あと、しょ、初代様も、すきです！』真っ赤！
初代『…そうか』
犬『はぁ、はぁ（い、言ってしまった！）』真っ赤！
初代『そうか！』
犬『っへ！？』
初代『それは、俺が言わせたワケじゃねぇ、お前の本心だよな！？』
犬『は、は、はい！（しょ、初代様…か、顔が）』
初代『痛いのも気持ち悪りぃのも、俺がどうにかしてやる！絶対だ！』
犬『はい…（す、す、すごく、うれしいそう）』
初代『犬、来い！作るぞ！二人目』にっこーーー！
犬『は、はい！（初代様、か、か、かわいい！）』
二人は抱きしめ合ってベッドに入ったよ。向こうの部屋＝寝室だよ！
〇
初代「は？な、な、なんだ、あれ？俺？は？何で、犬なんかと」動揺
？？？『……』
初代「おい、おい。ガキ、お前……まさか」
？？？『すぅ』
初代「……」
-----親は？
-----いぬ
初代「はぁぁぁ！？俺じゃねぇし！あんなん俺じゃねぇっ！ちげーし！ありえねぇぇぇぇ！」
ヒュン
クロノス「おかえり。勇者」
初代「っは？あ？ここは……」
犬「初代様！大丈夫ですか！？」タタタ！
初代「う、おわぁぁぁっ！俺に近づくんじゃねぇっ！」
クロノス「あはははっ！どうだい？自分と向き合った感想は？」
初代「あれは俺じゃねぇっ！」バッ！
犬「ちょっ、初代様！落ち着いてください！（初代様が錯乱してるっ！顔も真っ赤だし……何かの幻術でステータス異常を起こしてるんじゃ）」
クロノス「キミだよ？僕はお前を未来に送っただけ」
初代「るっせぇっ！黙れ！あれは俺じゃねぇ！あんな、あんなの……」
--------犬、来い！作るぞ！二人目（にっこーーー！）
犬「初代様。回復を……」
初代「だぁぁぁっ！近寄んなっ！気色ワリィ！俺はお前なんかあり得ねぇかんな！？クソがーーー！」
犬「え？」ショック
初代「クソクソクソクソ！あっち行け！近寄んな！バーカ！」真っ赤
犬「は……はい」しょぼん
クロノス「あーあ。乗り越えるどころか幼子みたいになっちゃったね」
初代（ちげぇ、俺はあんな腑抜けじゃねぇし、俺はあんなんじゃねぇ。あんな風にはならねぇ）ぶつぶつ
犬（少しは……信頼してもらえたと思ったのに）しゅん
結局、クロノスとは契約出来なかったよ！
しばらく初代様は好きな子を前にした小学生男子みたいになって、犬はそのせいで、初代様に自分から近寄らなくなったよ！
やっと初代様が落ち着いたと思ったら、犬が元の時代に戻ったせいで、初代様は自分の気持ちに気付いたんだ！そこからは本編参照！
攻めには失ってから、受けの大切さに気付いて欲しいよね！
〇おまけ〇
魔王城
せがれ「いぬーー！いっしょに、ねる！」テテテ！
犬「あっ、あっ！はい、ご子息様」真っ赤
初代「……はーーーー」
結局、三人で川の字になって寝ました。
初代（あ？そういえば……今日って）
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