こぼれ話:あ?何の為にアイツらを作ったかって?犬が居た方が……が、喜ぶと思ったんだよ(ケルベロス+ホーラント)

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こぼれ話:あ?何の為にアイツらを作ったかって?犬が居た方が……が、喜ぶと思ったんだよ(ケルベロス+ホーラント)

あ?何の為にアイツらを作ったかって?犬が居た方が……が、喜ぶと思ったんだよ。 (ケルベロス+ホーラント) ※2匹とも初代様の作った使い魔(神獣)です。 ホーラント『ん--!子育ても終わったし、久々に魔王様に会いに行こうかしら!』 in魔王城 ※ケルベロスは魔王城で飼われている番犬だよ! 顔が3つある大きなわんちゃん! ケル(左)『ん?この魔力は……おい、起きるんだ。お前ら』 ケル(中)『……んあ?』 ケル(右)『……なんだよ、急にぃ』 ホーラント『ふふ、久しぶり~。1000年ぶりくらい?』 ケル(左)『ホーラントが来た……』 ケル(中)『っホーラントだって!?』 ケル(右)『げぇっ!』 ホーラント『なに、その反応。別に私だってアンタ達に会いに来たワケじゃないんだけど。魔王様はどこ?』 ケル(左)『魔王様なら、今は魔界に出てる』 ホーラント『えぇ、そうなの?残念!』 ケル(中)『なぁ、なんでそんなメスみたいな話し方してるんだよ。お前、オスだろ?』 ケル(右)『キモチワルっ!』 ホーラント『別に?私達神獣に雌雄なんて無いじゃない』 ケル(左)『確かにそうだが……』 ホーラント『ちょっと最近、子育ての真似事して遊んでたから、しばらくはこの感じでいこうかと思って』 ケル(中)『お前が子育て?似合わねぇな』 ケル(右)『どーせ、産んでちょっと乳やってポイってしただけだろ?』 ホーラント『はぁ?それで十分でしょ?別に人間じゃあるまいし、何年も何年も懇切丁寧に育てる必要ないじゃない』 ケル(左)『そんなの子育てとは言わん』 ケル(中)『ああ、言わねぇな』 ケル(右)『そうだそうだー!ちょっと乳やったくらいで子育てした気になってんじゃねー!』 ホーラント『はぁ?何よ。アンタ達みたいなガサツなヤツに子育ての何が分かるってのよ』 ケル(左)『っは。お前よりは分かってるさ』 ケル(中)『ああ、俺達はもう立派なオトナだ』 ケル(右)『なにせ、俺達は……』 ???『あーーー!あーーーー!あ゛ーー!』 ホーラント『っ、何!?この泣き声は一体……!』 ケルベロス『『『せがれサマが起きた!』』』 ホーラント『え?セガレサマ?』 ケル(左)『おいっ、ホーラント!久々に帰って来たんだから、ちょっとくらい魔王様の為に働け!今日はお前が番犬をしてろ!勇者が来たら殺さずに追い返せ!』 ホーラント『はぁ!?』 ケル(中)『そうだぞ!イヌサンは最近ずっと寝不足なんだ!寝かせてやらないと!』 ケル(右)『せがれサマ!今行くよーー!』 ケルベロスは一目散に赤子の泣き声のする方へと走って行ったよ! ホーラント『……な、なによ。ソレ。え?セガレ?え、まさか……魔王様ったら!!!』 そのまさかだよ!ホーラント! ホーラントとは。 大神ホーラントは白銀の毛を持つ神獣で、魔王様(初代様)が作った獣だよ! ケルベロスとは同い年(同期?)で、魔王様が大好き! でも放浪癖があるから、基本魔王城には居ないよ! ただ、呼ばれたらすぐかけつける忠犬でもあるんだ! 雌雄は無くて、変化が得意! 人間にも何にでも化けられるよ!
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