【CrazieR】 5.すげー変貌しやがった

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 く、と荻野は笑うとそのまま右手をハヤセのベルトの下に滑り込ませ、ハヤセ自身を掴んで扱き上げた。 「ひ」  びくん、びくん、と身体をこわばらせて抵抗しようとした手首をあっさりテーブルに押さえつけ。 「素直、いいねえ」  耳元で囁いてやれば、ビュ、と呆気なくハヤセは荻野の右手を濡らした。 「う……」  肩で息をしながらテーブルに突っ伏してしまい、自分自身の敏感な身体の反応についていけないハヤセを荻野はひょいと抱え上げた。 「な、に……」 「これからだろ。一人だけ気持ちよくなってんなよ」  言葉とは裏腹に、荻野はそっとハヤセをソファに横たえ、あっさりと衣類を剥ぎ取った。  目眩がするような、白く引き締まった美しい身体が諦めたように横たわる。  投げ出された足の間で、既に荻野の指に攻め上げられて欲望を吐き出し、くたりと濡れたそれが、異様に卑猥だ。 「どうせなら初めては、ベッドがいいけど」  自分は服など脱ぎもせず、ただ襟をはだけただけで、乾いた左手で髪をかきあげ。  そこから見えた、欲望を隠そうともしない雄のαの表情に、それだけでハヤセの身体が震えた。 「あーあ、もう、ぐちゃぐちゃだな」  触れられてもいない後ろは既に濡れて息づき、ゆっくりと確かめるように押し込まれた骨張った指を呆気なく飲み込んだ。  びくん!  引き攣った足さきが、それだけで小刻みに震えた。 「あーあ。またイった?」 「ん、ん、……」  何、これ。  指を増やされて中で動かされては白濁を吐き出し。
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