【CrazieR】 6.CrazieR、開店です

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「おぎ、……の……」  それでも、ハヤセは嬌声なんて絶対にあげない。 「それから、噛み付く」  いつものように、耐えるように喘ぐ姿がいじらしくていじらしくて。    散々焦らし、声と指で耳と身体から煽りまくり、ハヤセが身体中を痙攣させ、嗚咽のような声が低く漏れたところで流石に荻野も我慢の限界がきた。 「ほら、おねだりは?今だろ」  ぐちゃぐちゃになって収縮しまくる体内を指でかき混ぜながら、荻野がハヤセの耳元で囁いてやれば。 「可愛くしねーと、投げとくぞ?」  ぎゅう、と荻野の首を引き寄せ、子どもが「いやいや」をするように、泣きそうな表情で首を振り。低く掠れた甘い声が、耳元で微かに聞こえた。 「ぉ、ねが……。……挿れ、……て……っ」  それ、無し。  可愛すぎる、エロすぎるお願いだろ。  ずく、とこれ以上ないくらいの質量を柔らかな身体の奥に突き刺してやれば、ハヤセのそこは、歓喜に震えた。 「もう、可愛くないくせに可愛すぎんだよ。お前は」  耳元で低く囁きながら、わざとゆっくりと動いてやると、ハヤセが泣きそうな顔で荻野の唇に自分のそれを寄せた。 「や……っ、速、く…」 「とことん、俺の隣にいる?」 「う、ん……」 「んじゃ、もう一つご褒美」  ペロリと舐めたうなじの肌を荻野の犬歯が食い破ると、身体中を収縮させながら、ハヤセの指が荻野のうなじの黒子を撫でた。 「……く、る……っ」  低く、細く。ただ荻野の首に縋って、硬い髪に指を絡ませ、唇を震わせて喘ぐ。  身体中を収縮させ、荻野を食い殺しそうな勢いで締め付けた。それをこじ開けるように腰を入れ、ハヤセを揺すってやりながら僅かな出血をペロリと舐め上げ、 「で、店の名前は?」  荻野がハヤセの耳元で低く囁く。
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