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「押してないよ。榊が自分で引っ掛かってるの。こんばんは。めちゃくちゃいい雰囲気の店ですね」
「あれ?アディは?」
「急患で少し遅れるって」
松織が呆れたようにため息をついた。
「騒がしいわね。ほら、好きなように座りなさい」
「えーー、紹介してよ!マスター?どっち??」
「……マスターはこちら、ハヤセよ。こちらはパートナーの荻野さん。ハヤセ、入ってきた順番に行くわよ。カレン、郷美、榊、月城。特殊捜査チームの、私の部下。とにかく栄養には頓着無いのばっかりだから、ここに来たら助けてやって」
「喜んで」
「何が食べれるのーー?」
「材料が合えば何でも」
「マジで?」
「嘘ついてどうする」
「…………」
「あは、郷美、やられてる。マスター、もっと言っちゃって」
「うっせ。黙れ」
いーーーーだ!
来るとは聞いていたが、何だ、この連中は。
ハヤセが半眼で荻野を見上げた。
荻野は荻野でハンズアップ。
「……とりあえず今日は。酒は無料で飲んでって。料理は、これで」
続々とカウンターに置かれる大皿料理に、一同一瞬息を飲んだ。
「こんなの食べれるの?」
「今日は飲みが主の君たちが来るって聞いたから」
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