【CrazieR】 6.CrazieR、開店です

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「押してないよ。榊が自分で引っ掛かってるの。こんばんは。めちゃくちゃいい雰囲気の店ですね」 「あれ?アディは?」 「急患で少し遅れるって」  松織が呆れたようにため息をついた。 「騒がしいわね。ほら、好きなように座りなさい」 「えーー、紹介してよ!マスター?どっち??」 「……マスターはこちら、ハヤセよ。こちらはパートナーの荻野さん。ハヤセ、入ってきた順番に行くわよ。カレン、郷美、榊、月城。特殊捜査チームの、私の部下。とにかく栄養には頓着無いのばっかりだから、ここに来たら助けてやって」 「喜んで」 「何が食べれるのーー?」 「材料が合えば何でも」 「マジで?」 「嘘ついてどうする」 「…………」 「あは、郷美、やられてる。マスター、もっと言っちゃって」 「うっせ。黙れ」  いーーーーだ!    来るとは聞いていたが、何だ、この連中は。  ハヤセが半眼で荻野を見上げた。  荻野は荻野でハンズアップ。 「……とりあえず今日は。酒は無料で飲んでって。料理は、これで」  続々とカウンターに置かれる大皿料理に、一同一瞬息を飲んだ。 「こんなの食べれるの?」 「今日は飲みが主の君たちが来るって聞いたから」
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