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色白で、細くて小柄で（シンブリードがデカいだけかも）童顔で。顔は確かに整っていて、間違いなく女子ウケする可愛いタイプ。
は――、と思い切りため息をつき、半ばゲンナリした表情でシンブリードはキッチンに立った。いつの間にか勝手知ったる隣人の家。
彼らとはもう、数年前からの付き合いだ。もともと大して人付き合いは好まないシンブリードだが、何故だか彼らがそばにいるのは苦にならず、職場は違うがこうして飲み会や食事に誘われれば自然と足が向く。恐らく、彼ら自身も他人に深くは立ち入ろうとしないからだろう。
「……こいつ以外はな」
そう。
こいつ。
カレン ジェイ 栗栖。
何でそんなに？というくらいにあっけらかんと明るくて、チームのムードメーカーなのは見ていればわかる。アナリストだかハッカーだか知らないが、見た目に反して機械や数字にとことん強いらしく、しょっちゅう天敵の郷美にこき使われては不満をぶちまけつつ騒いでいる。
何故だか出会った頃から妙にシンブリードのことがお気に入りで、何かというとくっついてくる彼は、今日も隣から離れずに、少ーし飲んだだけで潰れてしまった。
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