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意識を手放した、細く締まった身体を撫でながら、でも、と続けた。
「今日は、まだまだ付き合ってもらうからなー」
夜は、始まったばかり。
そう。明日もハヤセの店は夕方からだから。
俺はもう、明日は開店休業で昼寝する!
Heat中じゃなくたって。
このまま続けて抱いたって、荻野に対して敏感すぎるこの身体はいくらでも反応を返すだろう。
いや、寝たままなんてつまらないから起こすけど。
「なあ?俺はちゃんとお前のもんだ。お前も、俺だけのもんだからな」
ちゃんと聞いとけよ、なんてまた、荻野は。
聞こえていやしないハヤセの耳元で、誰が聞いても一級品の、めちゃくちゃいい声で低く呟いた。
そして、荻野は俗に言う、絶⚪︎の、αだ。
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