【きゃぴにゃんvs.イケワン】2.好物歓迎です

5/5
前へ
/403ページ
次へ
「まあな。普通なら廃棄対象か、裏で生涯モルモット。何せ、国内じゃ勿論だけど、国際的にもご法度だからな」 「……だよね……」 「他にも被験者は山のようにいたらしいけど」 「マジで?どれだけの黒幕?」 「さあね。俺たちにはそこまで突っ込む理由はない」  まあ、確かに。そこまでやっていたら、身体がいくつあっても足りやしない。 「あ!」 「ん??」 「そろそろアディが終わる時間だー」 「朝、押しかけたんだって?」 「昨日のお礼に朝ごはん持ってったんだよ。夕ごはんも一緒に食べる約束したからさ」 「どっかいいとこ見つけた?」 「CrazieRー!」 「さっそく」  うん♫、とカレンは立ち上がった。 「ちゃんと予約しといたよ。あ、ヤンさんに呼ばれてたんだった。まだ時間あるし、ちょっと行ってくる」  何と、このビル一番の高嶺の花。  何故かカレンは彼女と仲がいい。 「何。また解析の手伝い?」 「何か、PCの調子が悪いんだってさ」  久遠は笑って手を上げた。 「出る時には電話しろよ。CrazieRまで送ってくから」 「はーい」  相変わらずいい返事をすると、カレンは機嫌良くオフィスを出た。
/403ページ

最初のコメントを投稿しよう!

672人が本棚に入れています
本棚に追加