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【きゃぴにゃんvs.イケワン】3.平穏に注意
綺麗系女子からのヘルプ要請をさっさと完了させると、報酬がわりに最近人気のキッチンカーの限定ランチチケットをゲットし機嫌良くオフィスビルを出たカレンは、軽い足取りで歩き始めた。
「あ。久遠に言うの忘れた。けど、……近いし、大丈夫かな」
♪
小柄な青年は、最近至極平穏だったためか、自分に対する注意力がやや緩慢になっていた。
『夕ごはん、一緒に食べようー』
目下、カレンはシンブリードをロックオン中。
とにかく、あの視線に見つめられてあの表情を見ると、翠と一緒にいるようで。
どうしても、近くにいたい。
今朝も、ひたすら押しまくった。
『一人でいい』
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