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作る
「染まるわ、染まる、あなたは染まるの……。」
大奈は歌いながら鍋をゆっくりかき混ぜて、ふふっと笑った。
今頃、保は江利にふり回されているだろう。
彼女持ちの男と、彼女の親友の秘密のデート。
一体どんなデートになっていることか。
「染まる、染まる……。」
また歌い出した大奈は、ふと歌を止めた。
「ちゃあんと染まって帰ってきてね、保。」
大奈はコーンスープの仕上げに、フッと息を吹きかけた。
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