0人が本棚に入れています
本棚に追加
それは、ある日の帰りのことだった。
俺は夜道を歩いていた。
すると、後ろから声がした。
「ねえ。」
振り向くと、若い女性が立っていた。
「何?」
「忘れ物。」
そう言って彼女は汚れたクマのぬいぐるみを差し出してきた。
「俺のじゃないし。」
俺は彼女に背を向けて歩きだした。
家について、後ろを振り向くとあの女性がいて。
「あなたのよ!」
と、俺の胸にクマのぬいぐるみを突き出してきた。気が付くとクマのぬいぐるみだけが床に落ちていて、女はいなくなっていた。
最初のコメントを投稿しよう!