序章

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 アオオォォーーン  一匹の魔獣は今日も鳴く。その声に、周囲に住む人々は今日も怯える。毎日毎日、魔獣は夜に向かって泣く。その悲しみを苦しみを知らぬまま、人々は日々を生きる。人を殺す、恐ろしい魔獣の話を紡ぎながら。  魔獣と人間、どちらが善で悪なのか?今日も、その答えはでない。その問いに答えなどない。だから、どちらが善で悪なのか自分で判断するのである。  せめて、その選択に後悔なきように___。
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