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バトルから数日後。
リコウに勝って新しいチャンピオンになったクウヤはタンク4で有名になり、アイアンガレージにはたくさんの客が増え繁盛していた。
ブレスレットをマーロに返し左目を取り戻したクウヤは、次のバトルにむけてトレーニングをしていた。それをデトとロイトは、屋根の上からニヤニヤしながら見ていた。
「クウヤ、チャンピオンおめでとう!」
「お前たちのおかげでリコウに勝てたし、ギン爺のスクラップ屋も繁盛した。 ありがとうよ」
「次のバトルも絶対に勝ってね!」
「ああ! 今はまだタンク4のチャンピオンだけど、いずれタンク1まで階級を上げて、最後はグランドタンクのチャンピオンになってやる!」
「ところで何でトレーニングをしているの?」
「あのブレスレットの魔力を使うと、かなり体力が減ることがわかった。 だから俺の体も鍛えてなくてはな」
「もしクウヤが強くなってグランドタンクのチャンピオンになったら、あの巨大組織ジルを倒してくれる?」
「もちろん! お前たちの大事なルピサも、俺が絶対守るってやるよ!」
「クウヤ、ありがとう!」
「そして・・・親父を殺したあいつらを、俺は絶対に許さねぇ!」
クウヤはそう叫びながら、激しいトレーニングをしていた。
「フフフ! じゃあ、僕たちは帰るね!」
デトとロイトは微笑みながら、ルピサへと帰って行った。
やがてオルタナ国のエルギーク地区に、ゆっくりと夕陽が落ちていく。
無骨に聳え立つガスタンクは、美しい夕陽の明かりで真っ赤に染まっていた。
『第1章 小人とスクラップ屋』 終わり
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