妖精達の願い

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妖精達の願い

足元に、汚れた砂浜と黒い海が広がる。  私の心は凍てつき、力が消えていく。 幼い私が暮らした、澄んだ水、暖かい小風。  だけど、私を包む優しさ、今はもうない。 途方に暮れる私の上に、南十字が輝く。  明るい海へ、私を導く、あなたが必要。 私の心溶かして、私に希望下さい。  明るい未来を、あなたと探したいの。 ふと前を見ると、冷えた岩肌、荒れた大地ばかり。  私の心は傷つき、手足が動かない。 幼い私が過ごした、豊かな緑、おいしい空気。    だけど、私を包む優しさ、今はもうない。 立ちすくむ私の上に、南十字が輝く。  明るい大地へ、私を導く、あなたが必要。 私の心癒して、私に勇気下さい。  楽しい未来を、あなたと見つけたいの。 上も下も見えない暗闇の中、ただ一つの道しるべ。  私の心は折れ砕け、命が萎えていく。 幼い私が過ごした、青い空、七色の光。    だけど、私を包む優しさ、今はもうない。    叩きのめされた私の上に、南十字が輝く。  明るい空へ、私を導く、あなたが必要。 私の心開いて、私に安らぎ下さい。  幸せな未来を、あなたと作りたいの。 人は誰でも、真実を知らず過ちを繰り返すの。  だから、傷ついて、悔い改めて、明日に進むの。   私に愛を下さい。あなたに愛を上げます。 新しい未来の歴史を紡ぎましょう。 南十字の伝説。
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