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四.
「でもここはあまりのオーバーテクノロジーと諸々の倫理的問題から、捜査終了後に処分保留で無期限凍結されたままだぜ?
臓器類は全部回収されたし」
有刺鉄線付きのフェンスに囲まれた、巨大な黒い棺桶のような建造物を前に、悟が指先で眼鏡を上げる。
「だがシステム維持のために最低限の電力は供給され稼働し続けている。
我々には理解不能な代物なんだろ?
密かに何かが起きてても不思議じゃない」
大きな南京錠の鍵を開け、大型トラックも入れる大きな正面扉の前へと辿り着き振り返る凛に、
「博士が生き返ってるとか?」
追い付いた悟が扉脇の液晶に触れ、表示された英数字を手早く操作し最後に手のひらをかざすと、ゆっくりと扉が開き始めた。
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