夢で見た夜景

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2人が付き合いはじめて1年が過ぎた頃、突然真雪からスマートフォンのメールに連絡が入った。 「志月、相談があるんだけど会えないかな?」 僕は少し不審に思って、 「涼玖に相談した?」 と返事をすると真雪は、 「詳しくは会ってから話したい…」 と言ってきて、メールではこれ以上詳しい話は聞けなかった。 翌日の週末金曜日、僕は会社の仕事を終えてから真雪と待ち合わせしている新宿駅前に行くと、すでに真雪の姿があったので、 「ごめん、待った?」 と声をかけると、 「今来たばかりだよ!」 と言葉を返してくれた。 店は真雪が予約してあると言うので、僕は真雪について行くことになった。 新宿駅からほど近いビルに入って、真雪と僕は25階のレストランに入った。 レストランに入ると店員さんが個室に案内してくれて、僕は背広を椅子の背もたれにかけて椅子に座った。 真雪は僕の対面に座った。 窓から新宿の夜景が見渡せる部屋で、真雪が白ワインを注文してくれて、まずは乾杯した。 僕はこのレストランには初めて来たけれど、窓から見える夜景をどこかで見たような気がした。
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