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13.おまけ
産後一ヵ月現在
はてさて、しっちゃかめっちゃかだった出産を終えて懐かしの我が家(賃貸)に帰り着いた私ですが、その後もなんだかてんやわんやしています。まあ、初めての妊娠、出産、育児では仕方ないよね。
訳あってまったく頼れる人のない我が家。基本的には私が息子の世話をワンオペでこなしつつ、夫はサポートしていますが、意外と夫が赤ちゃん好きみたいで毎日仕事から帰っては「むちゅこた~ん! おとおさんだよおおお!」とか言って息子にイヤ~な顔をされつつ懸命にお世話してくれています(意外と赤ちゃんあやすの上手かった。なんか息子は父ではなく虚空を見てるけど)。
ただし夜の三時間おき授乳には耐えきれず「もう無理!」って言って倒れた。私がご飯作れないから食欲もわかないそうで、食っているやらいないやら。二週間の一人暮らし以降、メンタルも絶不調って感じで男性版産後鬱かもしれないので近日中にメンタルクリニックに行かねばならん気配がしています。
私は逆に寝かしつけとか全然成功しないんだけど(寝なきゃ寝ないでいいと思ってる。ほっといても絶対いつか寝落ちするから)、分割睡眠には慣れているので夜間授乳はそんなにツラくはない(今のところ)。赤ちゃんが変にぐっすり寝ちゃうと私も起きられないんだけど。新生児の癖に寝溜めするんですよ、彼。四、五時間とか……(干からびるんじゃないかとヒヤヒヤします)。
そんな我が家に、先日産院から請求書が届きました。いったいおいくら万円になっているのかと怯えながら開封したら……
請求金額 二万円弱
あとの諸費用はすべて入院助産制度で賄われたようです! 入院直前に役所に電話して「今から入院になっちゃったよ、どうしよう!」とか騒いだ結果、役所の方で検討して事前入院も出産にかかわる医療と認め、制度を適用していただけたそうで。
つまり、さぶざぶ使った陣痛促進剤も。土日や祝日で待機だけしていた入院費用も、吸引分娩で必要になった処置の上乗せ金額も、あれもこれも全部、公費で賄っていただけたということです(もとから自己負担額として八万円強は支払い済。実費請求分と合わせて自己負担額は約十万円でフィックス)。騒いだ甲斐がありました!
我が家は訳あって今年度だけ住民税非課税世帯だったので、なんだかすべてがうまいこと噛み合って出産費用自己負担額が奇跡的に安く済んだ模様です。これはもう産院、役所ならびに納税者の皆様に足を向けて寝られませんね!
私たちはそもそも不妊だったのかどうなのか、結婚して十年、一度も妊娠したことがなかったのですが(積極的に子どもがほしいと思わなかった)、たまたま非課税の年になぜか突然降ってわいたように妊娠(実は私にも夫にも心当たりがなかったりする……)。結果的には今年でなければ子育て以前に出産費用で首がまわらなくなっていたと思います(検診の費用ですでにヤバかった)。
この子、おそろしく空気を読んでタイミングをはかって産まれてきたんですかね……?
なんにせよ、せっかく授かった命。皆さんのおかげで無事に産むことができた息子。責任はしっかり持ちつつ、なんか気楽に育てていきたいと思っています。
ここまで読んでくださったあなたと、かけがえのない息子と夫、そしてすべての皆様に感謝を!
それじゃ、いつかまたどこかで。(まあお)
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