第600話 僕の務め

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 その接し方は、スインについても同じだ。  今は大事な製造部のメンバーだからね。 『兄さん、二次発酵出来たでやんすよー』 「はーい」  そして、守るべき存在も多くある。  僕の相棒、カウルがエンシェントスライムって事実がどれだけ広まったかはわからないけど……僕だって、主人であり家族の長としても強くなんなくちゃ!  と言っても、ラティストや影で護衛してくれているリリアちゃんがいるから、あんまり邪魔は出来ないけどね?  とりあえずは、パンの製造員としてのスキルを磨いていくしかないや。 「ししょー。分割できましたー」 「丸めていこうか?」 『はーい』  二次発酵の具合を確認次第、焼成のためにカウルをオーブンに変身させて焼いてもらう。  焼けるのは一瞬だから、終わった後にリトくんたちの練習を見守りながらアドバイス。  そんな日々を続けていますとも。  今日作っているのは、クリームパン。  普通のカスタードじゃなくて、チョコカスタードにしているんだ。  一度、リトくんがまかないで食べたら気に入っちゃったんで、今回作ろうと決まったんだよね?
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