第602話 独自を伝えていく

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 失敗してもいいからと、ラティストはスインに。僕はリトくんの横に立って見守りながらの作業となったよ。 「ししょー、ちょっとだけ切るんですよね?」 「そう。大きく切ると、クリームが飛び出て大変なことになるから」 「……ちょっと!」  かつんと切ってみたけど……慎重になり過ぎて、生地の先端を切るだけになってしまった。  なので、手本を見せながら繰り返していけば。  リトくんはすぐに、迷いなく切り込みを入れてクリームパンの形にしていったんだ。  やっぱり、この子はイケメン神様が認めたポーションパン製造の後継者なんだね!
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