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ここはとあるショッピングモールの一角にあるゴスロリやロリータの服を取り扱っているお店
お店の前で母親の買い物に付き合わされている一人の男子高校生がお店には入らずに見ていた。
「…(いいな…あんな可愛い服着れて)」
男子高校生は羨ましそうにお店を見ていたらお店にいた。お客さんがこちらを見てひそひそと話していた。
「ねぇ…あの人」
「さっきから…見てるけど…」
「…ぅ…他んとこ行こう…」
それに気がついた男子高校生は足早にその場から離れた。
「…はぁ~…(女の子ていいな…あんなに可愛い洋服、着れるんだから…男の俺じゃ)」
そう思いながらショーウィンドーに写った自分の姿を見て男子高校生は更に落ち込んだ。
「ぅ…はぁ~…(着る着ない以前に俺のこの顔じゃ女装しても似合わねぇよな)」
そもそも男子高校生は子供の頃から可愛い物や洋服は大好きで特に最近は女装をしてみたいと思っていたが見た目がいたって普通の平凡な顔の自分に女装しても似合わないと自覚していた。
「…(イケメンや女顔負けに可愛い男ならまだしも…可愛い訳でもないましてやイケメンでもないこんな顔…だもんな…ま、イケメンじゃなくていいけど…)」
男子高校生は何時もそう思っていた。
そんなある日
男子高校生は通学途中に暴走した車に跳ねられて亡くなってしまった。
「!?…」
男子高校生が次に目を覚まして見ると見知らぬベッドの上だった。
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