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曰く、
人というのは子どものとき
万能の存在であるそうな
大人から見れば無力極まりないけれど
本人たちは無根拠な万能感を持ち合わせている
思えば私も幼少の時分は万能の徒であったような気がする
無限の可能性を持つ未来を夢という名で持ち合わせていたように思う
どこで落としたのだろうと首を傾げてみる
十八の頃
自らの無能さに打ちひしがれた時か
十四の頃
友人たちが仲違いしたのを目の当たりにしたときか
ともあれ私は無根拠の万能を無くした
恋焦がれて探す時もあるが
大抵は果てなき砂漠を彷徨うように
時間をただただ浪費する
きっとみんなそうだ
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