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逃げたくても、彼が私の身体をすっぽり包んでいるので身動きが取れない。胸の先端と、濡れた蜜花をいじられると気持ちよくて顎を上げた。
「ちょっと待って」
避妊具をさっとスラックスのポケットから取り出すと、屹立した自分自身に彼はかぶせる。
「あっ、やっ!!」
ぐりんと向きを変えられて、大きな窓ガラスに両手をつく。腰を後ろに引かれ、お尻を突き出すような格好になる。
「夜景、見たいでしょ?」
「やだってばぁ……ああああっ!!!」
じゅるじゅるっという水音とともに、舌で花芽を弾かれて、快感が全身を駆け巡る。
「いやあああっ!! あつ、と!!」
「すごい、どんどん溢れてくる」
「お願い、早くっ……んああーーーっ!」
挿入ってきた彼の質量は、いつもよりも大きい。蜜路を擦られただけで、軽く果てる。名古屋の夜景に、いやらしくおかされる自分を晒した。
うっすらとガラスに裸の自分たちが映る。ゆさゆさと揺れる胸、気持ちよさそうな篤人の顔。薄目を開けて、それを見るだけでも興奮する。
「花音、好きだっ……」
「んんっ、あっ、わたし、もっ!!」
ばすん、ばちゅっと腰を打ち付ける音が激しくなる。その分体も揺れて、快感をただただ受け入れている自分の意識が少しずつ白くなる。
「まだ意識、飛ばさないで」
「だっ、て……あんっ、さっきから、何回もイッてる、の……っ!!」
目の前の名古屋の夜景が霞んでくる。
「ほら、だめ」
「あっ!! やっ!!」
ぐんっと漲りを引き抜いた彼が、私を正面から抱っこする。
「ベッドいこ」
「やっ!! あああーーーっ!!」
ぐいっと腰を落とされて、奥をいきなり突き上げられる。それだけで果て、しがみついたまま、白い喉を彼に見せてガクガク震えた。
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