7320人が本棚に入れています
本棚に追加
そう思っているうちに、彼の先端が蜜壺を進んでくる。窪んだところまで入っただけなのに、すごい質量だ。
「だめぇっ、むりいっ」
「ちゃんとはいってますよ?」
「こんなに、大っきいの、はじめて、だからぁ……」
「すっげー無自覚。ほら、見て?」
見てと言われて、素直に目をやると、彼と私の間には空間がなくなっていた。
ピッタリとくっついた身体。その質量を受け入れるので精一杯で、ぱくぱくと唇が動く。
あまりのことに、両手を前に差し出すと、彼が指を絡めてきた。そのまま手をシーツに縫い付けられる。
「はぁはぁ……」
「花音のナカ、すごい熱い」
「ううっ、ねぇ、このままじゃ……」
早く、早く。
もっと快感を浴びたい。もっともっと溺れたい。
彼の言葉と身体に攻められて、見たことのない景色を見たい。別世界へとんでいけそうな気がして、頭がいっぱいになる。
自分はこんなにセックスが好きだったのだろうか。いや、どちらかといえば淡白な方だ。それなりには経験してきたけれど、もっともっとと思ったのは初めてに近い。
「このままじゃ、なに?」
彼が意地悪そうな顔をして動かずにいる。もったいぶって胸を舐められると、その快感が全身をかけめぐる。
「お願い、もっ、と、きて──」
目の前が快感で溢れた涙で霞む。
彼がゆっくり抽送を始めればそれだけで甘い声がどんどん溢れ出る。
「あっあぅっ……ああんんんっ!!!」
「はぁ……はぁ……」
体のぶつかる音が、部屋に響くのが聞こえるだけで、耳が熱くなる。
彼が覆いかぶさってきて上半身が密着すると背中に手を伸ばして、ぎゅっと力をこめて抱きつき快感に震えた。
「だめだめっ!! いっちゃぅ!!」
果てても果てても、彼は抽送をやめない。いつの間にか四つん這いにされて、後ろから攻められていた。
ベッドに顔を突っ伏して目を瞑り、快感を身体中で感じると、意識が飛びそうになる。
最初のコメントを投稿しよう!