【わたしはあなたの妻です】

13/14
前へ
/125ページ
次へ
「……そろそろ戻ろうか、聖良」 「……はい」  わたしたちは手をつなぎ、もう一度会場に戻った。 「鷺ノ宮社長、お久しぶりです」 「おお、久しぶりだな?元気だったか?」 「はい。おかげ様で」  会場に戻ると、社長がキレイな女性の方と話をしていた。 「棗、どこに行ってたんだ?探したぞ」 「すいません。ちょっとお手洗いに」 「棗くん、久しぶり。元気だった?」 「はい。おかげ様で」  棗さんはその女性と親しげに話していた。……キレイな人。誰だろう? 「楓(かえで)さん、紹介します。……俺の妻の、聖良です」  棗さんはその女性にわたしを紹介してくれた。 「はじめまして、奥様。わたし、高山楓(たかやまかえで)と申します。……警視庁で働いています」 「ええっ!?け、警察官……なんですか?」 「ええ。一応ね?」 「す、すごいですね……。女性の警察官、カッコイイです」 「どうもありがとう」  
/125ページ

最初のコメントを投稿しよう!

243人が本棚に入れています
本棚に追加