【鷺ノ宮夫婦の恋心】

4/10
前へ
/125ページ
次へ
「ただいま、聖良」 「おかえりなさい。棗さん」  棗さんのカバンを受け取って、リビングに置いた。棗さんは手を洗うため洗面所へと行った。  そして服を着替えるため、寝室へと行った。その間わたしは、クリームシチューを温め直して、お皿に盛り付けた。ご飯とパンも用意して、食卓に並べた。    並べ終わった時、着替えた棗さんが出てきた。そしてそれを一言、「お、美味そう」そう言った。 「今日は食べたいと言っていた、クリームシチューにしました。ご飯とパンも用意したので、お好きなもので食べてください」 「ありがとう。食べよう、聖良」 「はい。いただきます」   「いただきます」  出来たてのクリームシチューを食べて、棗さんは嬉しそうに笑った。そして「美味い」そう言った。 「よかったです」 「パンとも相性がいいな。パンがまた美味い」 「はい。そうですよね」 「ああ。パンもまた美味い。あとサラダも、全部美味い」
/125ページ

最初のコメントを投稿しよう!

243人が本棚に入れています
本棚に追加