夕日と猫と肇ちゃん

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肇ちゃんと一緒に帰るようになって分かったことがある。 それは、彼が非常に優秀であるということだ。 見た目から僕は、勝手に肇ちゃんを軽く見ていたのだが、彼は定期テストでも、実力テストでも、常に学年の上位をキープしていた。 僕はというと、常に半分よりも下のポジションだった。 「東大に行きたいところやけど、遠いから京大かな」 肇ちゃんは、ごく当たり前といった感じで目指す大学の名前を挙げた。
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