8人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
＜１２月１８日＞
今日、美優は、教育キャンプというハイキングに出掛けるらしい。
僕は、朝練があったので、美優より先に家を出た。
美優と一緒に登校できないのは、美優を守るナイトとして失格だが……。
朝練が、予定より早く終わったので、家へ一度帰ってみると、父のリチャードⅠ世国王が、困っていた。
美優が、水筒を忘れて、出掛けてしまったらしい。
ハイキングには、水筒は必要だろう。
僕は、美優に水筒を届けることにした。
学校へ戻り、部活の愛馬である白馬のシルベーヌに乗って、美優を追いかけた。
林の中で、追いつき、美優に水筒を渡すと、美優の友人である未来という女の子が、また、失神していた。
よく失神する子だ。
貧血に違いない。
僕が、帰ろうとすると、美優のクラスの本郷航介という一年生に、注意された。
公道を馬で走るな、と！
誰に向かって、モノを言っている！！！
僕は、シンファ王国の王子である。
無礼な奴だ。
気にくわない。
なんだか、むかむかするが、今日はこの辺で終わる。
最初のコメントを投稿しよう！