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<12月24日>
今日は、クリスマスだというのに、大事件が起こった。
なんと、あの気にくわない本郷航介が、美優に交際を申し込んでいた!
許せん!!!
兄である僕の断りもなく、可愛い妹と付き合おうとは、言語道断!
無礼千万、この上ない!
僕は、本郷航介に、決闘を申し込んだ。
妹を守る王子として、当然のことだ。
本郷航介は、受けて立つと堂々と言った。
ううむ。
なかなか、肝が据わっている奴かも知れない。
美優が言うには、剣道部の主将らしい。
主将というからには、それなりに強いのだろう。
しかし、僕は、一国の王子である。
負けるわけにはいかない。
僕にも、剣術の心得はあるのだ。
いよいよ、明日、本郷航介と決闘をする。
興奮して、血がたぎる思いだが、明日に備えて、今日は、もう、寝ることとする。
ああ、しかし、寝る前に、「スラムダンク」を読んで、気持ちを盛り上げておこう。
さあ、どうなるのか……。
今日は、ここで終わることとする。
END
~『お兄ちゃんはクリストファーⅢ世』につづく~
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