婚約者が記憶喪失になりました……思わず嘘をついてしまいましたが、仕方なかったと言うことで!!(←言い訳です)

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 後日。 「私は結婚しませんっ! 婚約破棄…………はしないけど……」  素直になれるよう頑張る……とは言ったものの、そう簡単に性格を変えられるわけでもなく、また、いつもの日常が戻った。  マリエッタは頬を膨らませてプイッとそっぽを向く。僕はクスクス笑ってしまう。  ホント、素直じゃない。 「僕はマリエッタと結婚するから」 「うっ…………フレディーなんて! あの……よろしく、お、お願いします」  真っ赤になったマリエッタの頭に僕は手を置き、満面の笑みを浮かべた。 「こちらこそ、これからもよろしく」  照れまくっているマリエッタを可愛いなぁと思いながら、僕はクスリと笑う。  お互い気持ちも確かめあったし、これからも僕達は仲良くやっていけるだろうな。うん、きっと大丈夫。  …………たぶん。  《fin》  
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