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この世には、いじめというのもが腐るほど存在する。私は人とはあんまり関わってこなかった。中学1年にもなったから少しはクラスの皆と仲良くしたいと思った。でも、4月から暴力、誹謗中傷、孤立、無視、、、数えたらきりがない。
「誰か、助けてくれないかな...ふふ、誰か助けてなんて誰も助けに来てくれないのに。バカみたい。」
「助けてあげようか?」
「え...」
「はじめまして。僕は黒の悪魔。裏切らない悪魔だよ。」
黒の悪魔は、顔がすごく整って黒髪の赤メッシュでオッドアイだ。
「助けてくれるの?」
「いいよ。君は、いじめをなくしクラスの人と仲良くしたいんでしょ。」
「そう。」
「明日、学校に勇気を持って行くといい。」
「わかった。」
黒の悪魔の言うとおり学校に行ってみた。ガラガラ...
皆が私をギロっと見ている。そしてクラスの女王がこっちに来て
バン。な、なに...なんで叩くの?
「うちの彼氏、お前に取られた。なんでお前みたいなのが私の彼氏と釣り合いの。ぶざけないで。私が馬鹿みたいじゃん。ねぇ、皆?」
「うん。」「私も彼氏取られた。」「俺も」「僕も」
嘘。こんなはずじゃなかった。なんでこうなった?...あぁ、あの時...裏切られたんだ。私は黒の悪魔にはめられたんだ。裏切り者...裏切り者...
「助けてあげるよ」
何この声...聞いたことのない柔らかい声。 髪の色は濃い紫に白メッシュ。目は綺麗な赤。耳には、小さい砂時計みたいな耳飾りをしている。
「は?もう私は、誰も信じない。裏切られたんだから。」
「はじめまして。私は白の天使だよ。あのね、黒の悪魔は人を信用させた後、絶望させるのが大好きなんだよ。」
「え...」
「だから、そんなことをしない白の天使の私を信用して。」
「嫌、やっぱりもう一回僕のことを信じてよ!」
どこかで聞いたことのある声だ。まさか!いや、そんなわけない。私を裏切ったあいつなわけない。そう思いながら振り返ってみたら...
あいつだ。黒の悪魔だ。
「何しに来たの?あんたは、私を裏切ったのに。今更、信じてって言われても困るんだけど。」
「そうだよね...でも!ごめんなさい。最後にこれだけは絶対に信じてほしい。あいつは、白の天使じゃない。サタンだよ。
「え。どういうこと。」
「いい?サタンは、悪魔の王とも呼ばれているんだ。僕は、あいつに妨害されたんだ。だから、君の夢を叶える事ができなかったんだ。」
「あいつの言っていることは、嘘だよ。だってあいつは...」
リコイルだから。
「リコイルってね、弾丸っていう意味。リコイルは、人間の精神をえぐり抜く方法で人間を騙して食っている。」
どうしよう。決めた!私は...
「黒の悪魔、白の天使...いや、サタンとリコイルにつくよ。」
「え。」
「どういうこと?」
「だから、私はどっちもつくって事。」
「とりあえず、私をクラスの皆と仲良くなれるようにして。今のトラブルをどうにかして!」
『はい...』
クラスの女王の理子たちが動きたした。まだ怒ってる?...よね。
「あんた...」
ガラガラ...
「待って、理子。俺は、この子に頼み事をしていたんだ!」
「そうなの?」
「そうだ!だから、この子は悪くない!黙っててごめん!」
「そういうことならいいよ。」
「ねぇ、ひどいこと言ってごめん。だから、その...友だちになってくれない?」
私は、すぐに答えた。
「いいよ!友だちになろう」
「うん!」
「それで一件落着だね」
「そういえば、前から聞きたいことがあったんだけど...」なんだろう。
サタンは言った。
「なに?」
「将来の夢はなに?」
「将来の夢ね...」
「なんだろうね」
「ふうん。まあいいや」サタンが言った。
私は、前々から気付いていた。私にもサタンやリコイルのように...能力を持っていることに。どうやって使うかもわからない。気のせいだと何度も思った。でも、ピンチが訪れるたびに胸が痛い...と言うより魂が痛い。なんだろう。
今は、気にせず心の1番深いところに閉まっておこう。
これで物語はおしまい。でも、本当に一件落着したのだろうか?本当のお話はこれから始まると私は思う。
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