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雪合戦に飽きると、今度は雪を転がして雪だるま作り。『かき氷だるま』よりもずっと大きな雪だるま。
奏多は凛太郎や他の友達と一緒に雪玉を転がす。重くて転がしにくくて、もうこれ以上は大きくできないくらいにまで。
息が切れたせいで、大きく息を吐くたびに空気の中に白い霧のような水蒸気が立ち込める。それでも、奏多は両足が踏み締める雪の感触から、手袋越しの雪玉の感触まで何もかもが楽しい。
わあわあきゃあきゃあと騒ぎながら、奏多たちは大きな雪玉の上にもうひとつ雪玉を乗せる。完成したのは。本物の雪だるま。
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