胡蝶

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些細なことに拘って口論となり、君を怒らせてしまった。あれから一週間、君は口もきいてくれないね。もう、駄目なのかな? 窓際からひらひらと舞い込んだ一頭の胡蝶が、あの日からずっと、夢と現の境を揺蕩(たゆた)っているようです。 どちらが…… なんてことは、さほど重要ではないことに、きっと君も気づいているのでしょうね。 肝要なのはそこに、片割れが居るかどうか。 そして…… 紡いだ言の葉が、僕と君を繋いでくれたことのよろこび。 どんな花が咲いたとしても 眺めるのは君とがいい 君とまた (いろ)を重ねていけばいい たとえ 散ったとしても
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