私は私を忘れて私になる

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カラーン… カランカラーン…… 「おめでとう彩愛ー!」 「幸せにねー!」 「彩愛ー!ブーケはこっちよー!」 「お前の友達は賑やかだな。 彩愛、必ず幸せにする。朱音の分も…。」 『『トクン…。』』 「はい…。朱音も私たちの幸せを願ってくれています。」 私はそっと胸の前で手を重ねた。 「愛してる、彩愛。」 「私も。愛しています、蒼士さん。」 「「「キャーーーーッ!!」」」 自然な流れの口づけに友人たちの黄色い悲鳴が飛び交った。 「ふふっ…本当に賑やか。」 友人たちの賑やかな声の中、私、大和彩愛は藤乃井蒼士の妻となった。
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